ちょこがカカオに

推しは推したい時に推す

改名だと思ったら、終了だった話

 

ご無沙汰しています、ちょこです。

 

なんかあると書くブログシリーズ史上最高の『なんかある』が起きているので、相変わらず自分の考えを整理するために文字にさせていただきます。

 

私なりの解釈、受け止め方の話なので、不快になる方、共感できない方もいると思います。

それぞれの考え方があって然るべきで、どの感情もその人の中では正解ですので、あくまでも私はこう思う、という話であることをご了承ください。

 

 

今回の最大の問題点である『新メンバーオーディション』の話。

発表の配信を見ていて、時が止まった様な感覚でした。それこそ、中島さんの卒業を聞いた時以上の想定外感で、鳩が豆鉄砲を食らうお手本みたいなリアクションだったと思います。

正直、初手に出てきた感想は『嫌だ』でした。

でも、何がそんなに嫌なのか、と問われるとすぐには明確な答えが難しくて、でもとにかく嫌で、数時間そこで時が止まっていた様な気がします。

 

そもそも、彼らの所属する事務所(現STARTO社)のアイドルはデビュー後、どんなに減員しても増員することだけはない事務所でした。それに安心感を感じていたことは確かだと思います。

実際に推しているグループの減員を何度か経験して、減員することの寂しさの他に、少ない人数での活動における限界(歌割りやダンスのフォーメーション、ライブ演出など)を感じることもありましたが、それでも現状の体制で納得させる、最高のエンタメを提供し続けてくれていると思っています。

 

オタクはみんな変化を嫌います。

事務所の体制が変わった時も、誰かがグループを抜ける時も、批判の原因は全て”今自分が愛しているものが変わってしまう(かもしれない)”から。

それが好きで応援してきたのに、好きな要素がなくなるかも知れない、楽しみが減ってしまうかも知れない、自分にとって娯楽のはずの趣味に対してそんな不安があることが嫌なのだと思います。

だから、なるべく変わらないでほしい。

ただ、それはあくまでも現状維持の話なのは確かです。

デビューから12年経っていても全員が20代の彼らには、まだまだ目指せる未来があるわけです。

ずっと『売れたい』と口にしてきた彼らのその野心は、常に私たちに夢を見させてくれていました。テレビにたくさん出られる、世間での知名度が上がる、CDがたくさん売れる、ドームツアーを回れる、いつかは国立に…なんて、そんな夢を一緒に追いかけてきたつもりでした。

それなのに根本に現状維持を求めるのは、やっぱりわがままなんだろうなと思います。

飛躍するためには壊さなければいけない。それはもちろんリスクでもあります。彼らがそんなことをわかっていないとは思っていません。可能性を増やすためにできることがあるならチャレンジしないなんて勿体無いし、それをやるなら今だったことも理解できます。

前提として、売れてほしい、もっと大きな夢を一緒に見てみたい、という思いは変わらないですからね。

 

実は、私は31日の配信で一滴も泣かなかったんです。

12月26日のドームのオーラスでは嗚咽するほど泣き崩れたのに、本当に、一滴も。

その理由は、「これが最後だ」という実感があまりにもなかったからでした。

5人はいつも通りに楽しそうにしていて、挙句の果てには今回卒業する中島さんではなく去年卒業したマリウスの誕生日を祝ってみんなでケーキ食べてるし、それを楽しく見ていた私は『終わり』を全く理解していなかった様に思います。

「中島さんがいない」という実感はおそらく3人での活動を見て初めて生まれるだろうなと思っていたし、そして寂しくなって、少しずつ慣れていくんだろうなと。

でも、それは少し間違っていました。

彼らがずっと口を揃えて言ってきた『5人全員がSexyZoneからの卒業』の意味を、正しく理解していなかったとも言えます。

 

元々グループ名の改名の話が出た時、彼らは「名前が原因で掴めなかったチャンスがあった」という旨の話をしていました。事務所と名付け親の問題が指摘されたタイミングは、何度か検討してきた改名を実行するいいきっかけになったというファンと彼らとの共通認識だったと思います。もちろん寂しくはありましたが。

それが前提にあったから尚更、『改名』と『中島健人の卒業』が同タイミングであるだけだという認識になっていたのはあると思います。

しかし、彼らが中島さんの卒業発表後『改名』ではなく『5人ともがSexyZoneを卒業する』と表現を改めたことの意味合いは、”新しいグループは元SexyZoneではない”ということだったのだと、今は思います。

『timelesz』は”SexyZoneだったもの”ではなく、新しいグループだということを、しっかりと伝えてくれていたんだと思うし、”5人のSexyZoneを宝箱に閉じ込めて永遠にする”ことこそが5人にとっての”SexyZoneへの愛”だった様にも思います。

 

だからこそ、その意味合いが『新メンバー募集』という形で明確に理解できてしまった今、”SexyZoneは終わった”という事実が急に実感に変わって寂しくて仕方がないし、つらいのです。

『改名』の場合中身に変化はないけれど、一度崩して新たに作り直したのならば、変化ですらなく別のものです。

「他のメンバーを入れないでほしい」とかではなく、本来そのメンバーを含めて生まれる『timelesz』なのであって、まだ未完成の状態だから、ツアータイトルも『episode 0』なのだと思います。

 

逆を返せば、ここで新たに生まれた『timelesz』を応援するかどうかは、私たちにも選択権があります。

新しいグループのファンダムには参加しないという決断もあって然るべきで、それは全く悪ではありません。

SexyZoneの終末からノータイムで新しいグループになったせいで切り替わりが生まれず、一旦私たちセクラバは強制的に新しいファンネームを与えられた訳ですが、そんなもの受け取らない選択もできるのです。

 

これは最推しだった岡本圭人くんがHey!Say!JUMPを辞めて私が担降りを決めた時も書いていたのですが、提供されるものが自分の理想と異なってきたとき、それを変えろとか辞めろとかいう権利って受け取る側にはないんですよね。

私たちに与えられた選択肢は常に受け取るか受け取らないかの二択で、お金を払うことや応援することが自分的に納得できないようなものに変わってしまったなら、それは辛い決断だけれど、静かに自分の理想に合うような他の推しに乗り換えるべきだと今でも思っています。

 

ですので、私の現状の受け止め方としては、一旦はこれまで通り3人の『timelesz』を応援して、今後の動きで理想とのズレが生まれたら、その時に考えよう、です。

デビューから12年以上経ったグループだから受け入れにくい部分もありますが、新メンバーが入ってうまくいく例はJr.の段階なら割とある話ですし、結果該当者なしで終わる可能性もあると勝利くんも話していました。結果がどうなるのか見届けてからでも、その判断は全然遅くないと思います。

 

それと、「オーディション番組」という言い方に私もあまり良い印象を持てていないですが、イメージされる今流行りの韓国系のオーディション番組の様にオーディション自体に急にプロデューサーや事務所のお偉方、ましてや私たちなんかが参加することはないと思っています。意味合いとしては、そのオーディションを行う経緯や過程をドキュメンタリーで見せることで、ついてきてくれるファンへの誠意を示しつつ話題性を狙っているのではないかなと考えました。

 

なによりも、発表から24時間も経たない今現在ですら、彼らの覚悟と誠意を嫌というほど感じてしまっているんです。

個人ではテレビや舞台、個展など付いていく私たちでさえ目まぐるしいほどに活躍している彼らが、ここからさらに”グループで売れる”ために、ここまでの覚悟を決めて修羅の道だと分かりながら選択したことがあまりにも伝わってくるから、その決断を今はとりあえず応援したい。菊池風磨の『売れたい』を信じてここまでついてきたのだから、その覚悟の背中を押す側でいたい。

 

だから、今最も受け入れ難いけれど受け入れなければいけないことは、”『timelesz』はもう『SexyZone』じゃない”ということなんだろうなと思います。

残された『SZ』は閉じ込めた宝箱の鍵みたいなもので、3人のDNAとして含まれるだけ。あくまでも別物だし、彼らの中には私たちの予想をはるかに超える様な沢山の未来のビジョンややりたいことがあるんだと思うから。時間はかかるかも知れないけれど、少しずつでも変化を受け入れて、いつか「あの時は辛かったね」と笑える未来があると信じていようと思います。

 

 

それから、菊池さんもストーリーで言及していますが、『叩く』のって相手が有名人でも全く許されてない行為なので、矢面に立って「厳しい」を超える様な言葉たちまで真摯に受け止めている自担がかっこよくて誇らしい気持ちもあるけれど、あんまり無理して戦わないでほしいなとも思っています。

どうか、彼らが楽しんで活動できる世界でありますように。